上野日記

自分が主人公の小さな物語

森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ

森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ。2006年に角川書店より刊行され、第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補、2007年本屋大賞第2位を受賞した小説だ。2009年は、田中美保渡部豪太出演による舞台化もされているらしい。

京都の大学とその周辺を舞台に、男子学生とその後輩女子大生の滑稽な騒動と恋心を二人の視点で交互に語られていく。主語はどちらも<私>の一人称で始まり、男子学生は「である調」、女子大生は「ですます調」で終わる。
まぁ、面白いといえば面白いが、それほどでもないといえばそうかもしれない。と言いつつ「くすり」と鼻で笑っている自分がいた。ファンタジーな世界も織り交ぜられているので、その辺がちょっと引っかかるのかもしれない。


読んでいて自分の学生時代を思い出しながら読んでしまった。この小説のような面白い事件は起きなかったが、学園祭やサークル活動、徹夜でのマージャンや飲み会など。あの頃のみんなどうしているだろう……。

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