上野日記

自分が主人公の小さな物語

テレビが壊れた…か

購入してもう16年になるもんなぁ。7月にはアナログ放送も終了するというこのご時世にアナログテレビなんてさっさと買い換えればいいものをいつまで使うつもりだといわれるかもしれない。そんなテレビが突然壊れてしまった。数年前からメインチューナでの映像が乱れて観られないので、ビデオを通してテレビ番組を観ていた。だから完全に壊れる前兆があったのは確かだった。

朝起きてテレビをつけてしばらく観る。トイレから戻ってくると、なんと電源が切れていた。主電源が切れていたのだ。リモコンではなくテレビの本体の電源を押さないと切れない主電源がオフ状態になっていた。不思議だ。単純に考えても、ヒューズが飛ぶとか過電流が流れるとかの余程の現象かもしれないとちょっと不安になった。

電源を入れると音声は聞こえるのだが、画面は上記写真のような緑の縞模様状態になり内容を観ることができない。リモコンでオフ・オンを繰り返してもダメだったので、コンセントを抜いてしばらくして電源を入れると正常に映った……がつかの間、また緑画面状態に戻ってしまった。あぁー、もう駄目だなと完全に諦めた。
ネットで液晶テレビを物色し始めて、ふと念のために中の掃除でもしてみるかと最後の足掻きをしてみることにした。裏蓋を外すとビックリするような埃がこびりついていた。写真はその埃を取った後だが、奥の方は掃除機の口が届かなかったのでまだ少し埃が残っている。まぁ、こんなもんでいいかと蓋を締める。

電源を入れると、やっぱりダメだった。最後の足掻きも効果なしか――。そのまま点けっぱなしにして朝食の食器を洗いに台所へ行き、洗い終わって戻ってくると何と画面が映っているではないか。しかも、メインチューナでの受信画面も正常に映っているし、画質がよくなったような気がする。


学生の頃持っていた14インチのテレビが壊れたことがあった。この時も裏蓋を開けて中を覗いてみた。見ても直せる自信はなかったが念のため見てみることにした。三本足のトランジスタの一本が切れているのが見つかった。そこには虫(小さいが蛾のような虫)が死んでいて、ショートして切れたのか、虫の体液でトランジスタの足が錆びて切れたのかのようだった。はんだごてでトランジスタを引き抜き、はんだ付けしなおしてみたら、ちゃんと映るようになった。という30年ぐらい前の出来事を思い出した一日だった。


直ったように見えるテレビだが時々ちらつくのですぐに壊れそうだ。やっぱり液晶テレビの購入を考えたほうがよさそうだ。

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