上野日記

自分が主人公の小さな物語

山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』を読んだ

山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』を読んだ。2004年に河出書房新社から刊行されたもので、第41回文藝賞を受賞した小説だ。2007年(2008年公開)には、松山ケンイチ永作博美蒼井優忍成修吾出演による映画化もされている。

美術専門学校の19歳の青年(生徒)と39歳の女性講師の出会いから別れまでの恋愛ドラマが描かれている。本書の題名は「本屋で、同性愛の本の棚の前でクスクス笑っている人を見たときに思ったことばであると、作者は語っている」らしい。
ケーブルテレビでこの映画版が放送されたのはもうずいぶん前だ。単に題名だけをみて録画予約したのだが、録画後ネットで調べたら「過激な題名とは裏腹に純粋な恋愛ドラマ」だと知り、最初の数分を観てあまり面白そうになかったので、HDDレコーダのごみ箱に捨てていた。
図書館で本を物色していたら、たまたまこの本を見つけてた。折角だから読んでみるか。本を借りるときちょっと恥ずかしかったが、村上春樹の本を上に乗せて借りてきた。エロビデオでもあるまいし、ましてやそんな恥ずかしがる歳でもないのに……。

ということで、本を読み終わったので映画を観てみた。19歳の青年が松山ケンイチで、39歳の女性が永作博美、えんちゃんが蒼井優だ。小説と微妙に違う。もうちょっときわどいシーンを期待したのに。ただ、登場人物の会話が台本の台詞のようでなく、自然な語り口調なのはよかったと思うが、それほど面白いとは思わなかった。小説自体も好みではなかったので、まぁしょうがないか。

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