上野日記

自分が主人公の小さな物語

リリー・フランキーの『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』を読んだ

リリー・フランキーの『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』を読んだ。2005年に扶桑社から刊行され、200万部を超す大ベストセラーになった小説だ。2006年には単発ドラマ化(大泉洋・田中裕子・蟹江敬三広末涼子)、2007年には連続ドラマ化(速水もこみち倍賞美津子泉谷しげる香椎由宇)、映画化(オダギリジョー樹木希林小林薫松たか子)、舞台化(萩原聖人加賀まりこ林隆三石田ひかり)されている。舞台化以外はテレビで観た。

とにかく、泣けた……。そして、考えさせられた。うーむ、悩む……。
ドラマ版や映画版では、大分時代の話がなかったと思う。彼が通った高校は大分県にあり、最初は別府市で途中から高校の移転に伴い大分市に住んでいた。私はちょうどその頃大分の大学に通っていたので、ちょっと親近感を覚えてしまった。

リリー・フランキーを知ったのは、多分『ココリコミラクルタイプ』というバラエティ番組だったと思う。その時は「この人何やっている人なんだろう」ぐらいしか気に留めていなかったと思う。改めて調べたらいろんなことをやっているんだと驚いてしまった。

東京タワーに初めて登ったのは、高校の修学旅行時だった。その時は特別展望台が工事中か改装中だったかで、そこに登ることができなかった。それから10年ぐらいしてからだろうか、横浜の関内で仕事をしていた頃当時アメリカの会社と仕事をしていた。アメリカから長期出張でやって来た技術者を東京見物に連れて行ったことがある。あちこち連れまわし、その時に特別展望台に登ることができた。10年来の思いがかなえられた。それから数年後、ボストンに赴任していた頃、ロスアンジェルスに遊びに行った時一緒に食事をしたが、彼等はいまどうしているだろうか。

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