上野日記

自分が主人公の小さな物語

原田マハの『カフーを待ちわびて』を読んだ

原田マハの『カフーを待ちわびて』を読んだ。2006年に宝島社から刊行された恋愛小説で、第1回日本ラブストーリー大賞を受賞した作者のデビュー作だ。2009年に玉山鉄二・マイコ主演による映画化されているらしい。

沖縄で雑貨屋をして暮らす主人公に、ある日手紙が届く。主人公が旅行で訪れた北陸の神社で絵馬に「嫁に来ないか」書いた願い事に対する返事で、「あの言葉が本当ならお嫁さんにしてください」という内容だった。そして、しばらくして「幸」という女性が訪れる。「カフー」は「果報」、与那喜島(小説で設定されている沖縄の島)の方言で「いい報せ」「幸せ」のことらしい。
あぁーきっとこうなるだろうなと読み進めると裏切られ、えぇーそうなるのと驚かされ、おぃおぃそーじゃないだろう先にプロポーズしろよとやきもきさせられる。でも、最後までちゃんと書いてほしかったな。「オープン・エンド」で結末は読者の判断に委ねる形式らしい。映画版は「オリジナル・ラスト」があるらしいので、観てみたい。

最近テレビで観た小林聡美主演の映画『めがね』も南の島(撮影は鹿児島県与論島らしい)が舞台だった。のんびりした雰囲気がとても良かった。この小説もそのような情景や雰囲気を感じさせる作品だった。

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