上野日記

自分が主人公の小さな物語

浅田次郎の『鉄道員』を読んだ

浅田次郎の『鉄道員(ぽっぽや)』を読んだ。1997年に直木賞を受賞し、1999年に高倉健主演での映画でも有名だ。映画は、その年の日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占したらしい。広末涼子も可愛かった。

本書を開き目次を見るまで『鉄道員』が短編小説だとは知らなかった。他に「ラブ・レター」、「悪魔」、「角筈にて」、「伽羅」、「うらぼんえ」、「ろくでなしのサンタ」、「オリヲン座からの招待状」の短編小説が収録されている。
「ラブ・レター」を読んでいて、何となくストーリーを覚えている。調べたら、中井貴一主演による映画化と、西田敏行主演によるテレビドラマ化されていた。記憶があいまいだが西田敏行版を観たようだ。「オリオン座からの招待状」は宮沢りえ加瀬亮主演の映画を数年前にテレビで放送されたのを観たのを何となく覚えている。小説は、子どもの頃にオリヲン座で映画をみた夫婦を中心に展開していくが、映画版はオリヲン座を守り続けた夫婦を中心に描かれていたと記憶している。「角筈にて」も西田敏行主演によるテレビドラマ化されているらしいので観てみたいものだ。

ティファニーで朝食を』の解説で村上春樹氏が言っていたが、原作を読む前にドラマ化・映画化されたものを観ると先入観が働く、と。たしかに、『鉄道員』を読んでいて頭の中で高倉健広末涼子が現れる。映像化されていない場合は、自分が主人公だったり、適当な俳優・女優が頭の中に登場する。

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