上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『ダイイング・アイ』を読んだ

東野圭吾の『ダイイング・アイ』を読んだ。2007年11月に単行本が光文社から2011年1月に光文社文庫から刊行された。初出は小説宝石で1998年から1年間連載されたらしい。先月朝日新聞の広告に載っていたので、図書館で予約を入れた。待ち行列が30くらいあったので、手元に届くまでに約2週間かかってしまった。表紙に張られたラベルをみると保土ヶ谷の図書館から届いたことがわかる。

誰かに殴られて1年前の交通事故の記憶をなくした主人公、次第に記憶を取り戻そうとすると謎が深まるばかり、そして……。
記憶をなくし、そしてミステリーが始まる。そして意外な結末が待っている。と、わかっていても面白い。また、小説の中では交通事故の加害者と被害者の関係、罪の意識と憎しみの度合いが織り込まれているのも考えさせられる。『手紙』では殺人の加害者の弟が被る差別を考えさせられた。

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