上野日記

自分が主人公の小さな物語

村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読んだ

村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読み返した。こちらもほとんど内容を忘れていた。

「羊男」とか「いるかホテル」とか多少記憶に残っていたけど……、一番の感想は「よくわからなった」ということだったかもしれない。たしか、最初に読んだ時もそんな感じだったと思う。今回読み返してみて、やはり「謎」は残ってしまった。<鼠>はなぜ自殺したのか、羊を封じるため? <羊男>はなんだったのか、<秘書>は何をしたかったのか、別荘は何故爆発されなければならなかったのか、彼女はどこへ行ったのか……。つまり、私の読解力がたりないだろうか。ま、とりあえず何となくだが「僕と鼠の三部作」はつかめたかもしれない。完結編の『ダンス・ダンス・ダンス』を読んでみるかな。
この小説の後半で舞台となっている北海道、20年ぐらい前に15日かけて一周したことがある。海外赴任2年以上していると、約2週間の休暇をもらえる。赴任地から日本国内の1か所までの旅費を会社が負担してくれる。私は熊本に帰らず北海道に向かった。千歳空港近くでレンタカーを借りて、地図をたよりに反時計回りに一人旅だ。レンタカー代だけでも45万円もかかってしまった。全部で約60万円の贅沢な旅行になった。その時に撮った写真は探せばどこかにあるだろうが、ブログみたいに記録を残しておけばよかった。

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