上野日記

自分が主人公の小さな物語

五木寛之の『こころの天気図』を読んだ

五木寛之の『こころの天気図』を読んだ。これもエッセイだ。

1994年から2000年に書かれた物を集めたもので、これは文庫本だが単行本としては2000年6月に発行された。裏表紙には「今を生き抜くための、魂のあり方にヒントを示す、現代の日本人必読のエッセイ!」とある。ま、そんな堅苦しいものではなく五木さんらしい、日ごろ感じたことを軽やかに綴られている。「あれ、これって別の本でも読んだよなぁ……、でもちょっと内容が違う」というのがいくつかあったが、「二度おいしい」という感じだ。
でも、何故「天気図」なんだろう。解説には、「まさしく天気図のごとくモチーフが多岐にわたっている」とか「座談の絶妙な語り口を聴いているようで、ジーンときたり、諭されたり、わが無知に気づかされたり、一篇ごとに心模様が変わっていくので、『文字通り天気図だな』と舌を巻いた」とある。うん、たしかにそうかもしれない。

天気図からはその日の天気や気候が分かるように、「こころの天気図」はその人が、元気そうだとか、落ち込んでいるとか、楽しそうだとか、泣きそうだとかが分かるのかもしれない。そして「こころの天気予報」までしてくれそうな不思議な天気図なのかもしれない。

さて、私の明日のこころの天気は、晴れだろうか、雨だろうか……

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