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上野日記

自分が主人公の小さな物語

ユビキシステム・コンピューティングと組み込みシステム技術の新たな潮流

東京ビッグサイトで開催された「ESEC 第13回 組み込みシステム開発技術展 ユビキシステム・コンピューティングと組み込みシステム技術の新たな潮流」の特別講演を聞いてきた。講演者はTRONで有名な東京大学大学院 坂村健教授だ。


中国ではユビキタスコンピューティングが流行っており注目を集めているらしい。そこで使用されるのがTRONとのこと。日本ではあまり注目を浴びなくなったが、中国では国家が中心になり教育等にも膨大な予算をつぎ込んでいるらしい。景気もいいので、膨大な敷地に立派なビルがいくつも立ち並んでいるらしい。
なぜTRONかと言うと、OPENで長期的な実績がある、ユビキタスビジョンを最も早くから提唱しているからだそうだ。また、「組み込みに適した端末内ネットワーク」「エンタープライズシステムへの親和性が高い」「宇宙空間という特殊事情に適した」「ワンチップマルチコアに対抗する」等も話されていた。

ユビキタスのための識別番号「ucode」は「いつでも、どこでも、誰でも、何にでも」発行でき、意味を持たない単なる番号で、莫大なコード空間(128bit)だそうだ。ほぼ無限にその番号を割り振ることができ、その番号で管理することができるそうだ。
財団法人ベターリビングは、住宅の火災報知機にこのucodeを割り振り、製品のトレーサビリティを管理しているらしい。東京ユビキタス計画というのがあり、東京の重要な拠点にucodeを埋め込み、目も不自由な人が白杖で情報を読み取ることも可能になるとのこと。国土地理院では、インテリジェント基準点約2万個、日本を3m×3mに分割し、仮想のucode番号を既に割り振っているらしい。ucodeを使用することにより、どこどこビルの、何階の、どの部屋の、どの棚の、何段目という細かい位置情報も管理することができるとのこと。
「建設共通パス」にucodeを割り振り、労働市場流動性の高い分野、建設業・医療福祉分野・飲食業に活用する試みがあるらしい。このパスを持った労働者は、その人のアピールポイントと結び付けることができ、職場が変わってもこのパスを提示することにより、その人がどのような人かを伝えることが可能となる。

講演の説明が早かったのであまり書きとれなかったが、まだまだ活用範囲が広がっていることを実感した。

© 2002-2017 Shuichi Ueno