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上野日記

自分が主人公の小さな物語

「第7回 @IT情報マネジメントカンファレンス」に行ってきた

イベント

第7回 @IT情報マネジメントカンファレンス 〜いま知っておきたい仮想化時代の運用管理術〜」に行ってきた。

講演内容を以下に示す。

失敗しない仮想化環境の設計・構築法

日本仮想化技術株式会社
代表取締役社長 兼 CEO 宮原 徹 氏

仮想化導入に失敗しないために、メリット・デメリット、目標・目的、優先順位、効果測定方法等を考える必要がある。

仮想化に関する技術や実績には結構自信がある会社のようだ。実績がある分ユーザの声を聞いておりそれがノウハウにつながっているようだ。ただ、クラウドコンピューティングが話題になっているため、社内での仮想化はそれほど重要な気がしないではないが、プライベートクラウドを構築する場合、サーバの集約等に利用されることだろうし、重要なファクタと考える。

実用段階に入ったクラウド! 新たな顧客価値をもたらす賢いITインフラ実現への取り組み

株式会社 日立製作所 ソフトウェア事業部 販売推進部
主任技師 伊庭 健一 氏

JP1を使用した、仮想環境の運用管理や障害・性能対応の話。仮想マシン/物理サーバの両面から正確な稼働状況を把握し、仮想環境でのリソース配分を最適化することができる。

JP1を使用することにより、各仮想マシンのリソースをビジュアル的に設定・変更できるのは有効かもしれない。ジョブ管理をメインにしてきた製品だけに、そのマーケットは大きいのではないだろか。

仮想化環境におけるサーバ運用管理のあるべき姿とは

株式会社野村総合研究所 千手事業部
主任 片山 善順 氏

仮想環境導入後の運用管理をSenjuで行うという話。統合運用管理ツールで統一運用を実現しているらしい(現バージョンV10ではまだ一部)。Senju導入により、エージェントレスのため仮想サーバの負荷が大きくならならず、仮想化基盤の一元監視を実現できた。

仮想化で増えた、もしくはどこにあるかわからないゲストOSを一元的に監視できるSenjuは有効かもしれない。エージェントレストでゲストOS側にアプリを追加する必要がないのも、エンドユーザにとってはうれしい(アプリ間の依存性に悪い影響を与えない)と思われる。
監視に加え、ゲストOSに障害が発生した場合自動的にシステムを再起動させる機能も有効かもしれない。ただ、この場合、障害の原因究明は難しいのではないだろうか。たぶん、想像だがシステムを再起動する前にダンプも自動的に採取する機能があるのかもしれない。

スムーズな仮想化環境への移行 メンテナンス・作業負荷の軽減に効くノベルの仮想化ソリューションとは

ノベル株式会社 営業本部 SEグループ
マネージャー 飯田 敏樹 氏

ワークロード:アプリケーション、ミドルウェア、OSの統合スタック
フェーズ分け:現状把握→プランニング→マイグレーション→運用管理→自動化
それぞれのフェーズにツールが用意されており、ユーザ環境の仮想化への手助けを行っている。

物理サーバを仮想化する場合の手助けをするツールを整備している。手作業による部分が低減できるので、移行失敗確率がかなり減るようだ。

仮想化の効果を最大化! 仮想化システム基盤の効率管理を実現するIBMソリューション

日本アイ・ビー・エム システムズエンジニアリング株式会社 アーキテクチャー技術
部長 システムズ&テクノロジー エバンジェリスト 濱田 正彦 氏

「管理機能と相互運用性:VM間の移動/コピーに制限、統合管理ツールの実現」が本日のテーマだった。「運用管理コストの可視化:削減できるコストだけでなく、新たに発生するコストの分析」と「運用サポート体制の適応:仮想環境を前提にとしたサポート体制/運用プロセスの確立」はまた別の機会らしい。
Tivoliソリューションというのが用意されており、複雑化する仮想環境の運用管理、仮想化インフラ管理、ITリソースの統合監視ができるらしい。

物理サーバを仮想化する場合の課題を解決する話だった。たとえば、ハイパーバイザーがマルウェアに感染した場合、その被害はゲストサーバに影響(もしくは、ゲスト差サーバが削除される)するので、新たに出現した驚異である。これらを解決するのがIBMのTivol/Netcoolだそうだ。仮想化のインフラ管理にも大丈夫とのこと。
IBMとしては、2008年11月からクラウドを意識し仮想化ストラテジーとしてフォーカスしていたことが自慢らしかった。

仮想化時代の新しいIT運用管理:Beyond ITILを目指せ

アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部
インフラストラクチャ コンサルティング グループ
マネジャー 中 寛之 氏

ITの運用管理に関する講演だったが、聞きなれない言葉ばかりだったので、なんとなくは分かるがあまりついていけなかった。「仮想化成熟度のステップアップ」として、現在どの段階にあり、次にどのステップに進むべきかの指標は面白かった。

  • ステップ1:足場を固める(何が必要かの考える)
  • ステップ2:どうするかを固める
  • ステップ3:一部の導入から部門の導入へと拡大する。メールサーバやWEBサーバを仮想化するのがこのステップ
  • ステップ4:企業として統合した仮想環境をバックアップする。課金をどのようにするのか、投資した金額を回収するモデル
  • ステップ5:継続的に改善する。将来の予測、リソースなど。スタッフのトレーニング(担当が変わった場合などに備える)。

このステップは、理想的な話だがそれを目標にしないと実現できない、らしい。

【全体】
「仮想化」を単に「VMwareを導入して終わり」のように考えていたが、ちょっと浅はかだった。確かに、膨大に増えた仮想環境をどのように管理するか、障害が発生した場合にどうするか、セキュリティ対応も物理環境とは違ってくる等面白いセミナーだった。

アンケートに答えて、パス入れ(日立)と消せるペン(IBM)をもらった。

© 2002-2017 Shuichi Ueno