上野日記

自分が主人公の小さな物語

東野圭吾の『素敵な日本人』を読んだ

東野圭吾の『素敵な日本人』を読んだ。2017年に光文社より刊行された短編小説集だ。2011~2015年に発表された「正月の決意」、「十年目のバレンタインデー」、「今夜は一人で雛祭り」、「君の瞳に乾杯」、「レンタルベビー」、「壊れた時計」、「サファイヤ…

劇団ひとりの『青天の霹靂』を読んだ

劇団ひとりの『青天の霹靂』を読んだ。2010年に幻冬舎より刊行された長編小説だ。6年前に読んだ『陰日向に咲く』に続く二作目の作品で、先日録画した映画(主演・大泉洋、ヒロイン・柴咲コウ、監督出演・劇団ひとり)を観る前に原作を読んでみた。以下の概要…

重松清の『卒業』を読んだ

重松清の『卒業』を読んだ。2004年に新潮社より刊行された短編小説集で、「まゆみのマーチ」、「あおげば尊し」、「卒業」、「追伸」の4編が収録されている。以下の概要は裏表紙より: 「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に…

夏川草介の『本を守ろうとする猫の話』を読んだ

夏川草介の『本を守ろうとする猫の話』を読んだ。2017年に小学館より刊行された長編小説だ。以下の概要はAmazonより: 「お前は、ただの物知りになりたいのか?」 夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変し…

新海誠の『小説 君の名は。』を読んだ

新海誠の『小説 君の名は。』を読んだ。2016年に角川文庫より刊行された小説だ。以下の概要は裏表紙より: 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東…

和田竜の『忍びの国』を読んだ

和田竜の『忍びの国』を読んだ。2008年に新潮社より刊行された長編歴史小説だ。今年7月に大野智・石原さとみ出演で映画が公開されるらしく、その宣伝をテレビで観て読んでみたくなった。氏の作品は、5年前に読んだ『のぼうの城』に次いで2冊目となる。以下の…

角田光代の『紙の月』を読んだ

角田光代の『紙の月』を読んだ。2012年に角川春樹事務所より刊行され、同年第25回柴田錬三郎賞を受賞した長編サスペンス小説である。2014年に原田知世主演でテレビドラマ化され、同年11月15日には宮沢りえ主演で映画化もされた。その映画が、昨年末BS-TBSで…

住野よるの『よるのばけもの』を読んだ

住野よるの『よるのばけもの』を読んだ。2016年に双葉社より刊行された長編諸説だ。『君の膵臓を食べたい』、『また、同じ夢を見た』に続く三作目となる。以下の概要はAmazonより: 夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それ…

羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』を読んだ

羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』を読んだ。2015年に文藝春秋より刊行され、第153回芥川賞を受賞した小説だ。テレビで作者を見るたびにいつか読みたいと思っていたら、昨年12月にNHKでドラマが放送されようやく踏ん切りが付き図書館に予約した。以…

東野圭吾の『雪煙チェイス』を読んだ

東野圭吾の『雪煙チェイス』を読んだ。2016年に実業之日本社より刊行された長編ミステリー&サスペンス小説だ。以下の概要は裏表紙より: 殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物―正体不明の美人スノーボーダーを捜し…

荻原浩の『なかよし小鳩組』を読んだ

荻原浩の『なかよし小鳩組』を読んだ。1998年に集英社より刊行された長編小説だ。昨年末に放送され録画したドラマ「ダメ父ちゃん、ヒーローになる」が面白そうなので図書館で借りてきた。ただ、荻原氏のデビュー作『オロロ畑でつかまえて』の続編だと後で知…

浅田次郎の『日輪の遺産』を読んだ

浅田次郎の『日輪の遺産』を読んだ。1993年に青樹社より刊行された長編小説だ。昨年11月28日にBS朝日で映画(主演・堺雅人)が放送されたので、まずは原作を読んでからと思い図書館に予約しようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: 終戦直前、帝…

荻原浩の『海の見える理髪店』を読んだ

荻原浩の『海の見える理髪店』を読んだ。2016年3月に集英社より刊行され、第155回直木三十五賞を受賞した短編集だ。「海の見える理髪店」「いつか来た道」「遠くから来た手紙」「空は今日もスカイ」「時のない時計」「成人式」の6編が収録されている。以下の…

東野圭吾の『恋のゴンドラ』を読んだ

東野圭吾の『恋のゴンドラ』を読んだ。2016年11月に実業之日本社より刊行された連作短編集だ。「ゴンドラ」「リフト」「プロポーズ大作戦」「ゲレコン」「スキー一家」「プロポーズ大作戦 リベンジ」「ゴンドラ リプレイ」の7編が収録されている。スキー場を…

吉田修一の『太陽は動かない』を読んだ

吉田修一の『太陽は動かない』を読んだ。2012年に幻冬舎より刊行された「鷹野一彦シリーズ」第1弾となる長編産業スパイ小説だ。以前に読んだ『森は知っている』は2作目だが、時系列的には過去の話で主人公の鷹野の高校時代の話が中心になっている。以下の概…

中山七里の『いつまでもショパン』を読んだ

中山七里の『いつまでもショパン』を読んだ。2013年に宝島社より刊行された岬洋介シリーズの第3弾の長編推理小説だ。以下の概要はAmazonより: ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取ら…

綿矢りさの『手のひらの京』を読んだ

綿矢りさの『手のひらの京(みやこ)』を読んだ。2016年9月に新潮社より刊行された長編小説だ。以下の概要はAmazonより: なんて小さな都だろう。 私はここが好きだけど、いつか旅立つときが来る――。 奥沢家三姉妹の日常に彩られた、京都の春夏秋冬があざや…

池井戸潤の『陸王』を読んだ

池井戸潤の『陸王』を読んだ。2016年7月に集英社より刊行された長編小説だ。以下の概要はAmazonより: 勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といって…

長岡弘樹の『赤い刻印』を読んだ

長岡弘樹の『赤い刻印』を読んだ。2016年5月に双葉社より刊行された短編ミステリー小説だ。6月に読んだ『傍聞き』の母娘が登場すると新聞広告で読み図書館に予約した。「赤い刻印」、「秘薬」、「サンクスレター」、「手に手を」の4編が収録されている。以下…

村上春樹の『図書館奇譚』を読んだ

村上春樹の『図書館奇譚』を読んだ。2014年に新潮社より刊行された短編小説だ。初出は某百貨店のPR誌「トレフル」に1982年6月号から11月号に掲載され、1983年9月に『カンガルー日和』という短編集に収録され平凡社より出版された。5年前に読んだ『ねむり』と…

東野圭吾の『危険なビーナス』を読んだ

東野圭吾の『危険なビーナス』を読んだ。2016年8月に講談社より刊行された長編推理小説だ。以下の概要はAmazonより: 弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄で…

村田沙耶香の『コンビニ人間』を読んだ

村田沙耶香の『コンビニ人間』を読んだ。2016年に文藝春秋より刊行され、第155回芥川龍之介賞を受賞した長編小説だ。以下の概要はAmazonより: 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのは…

小川糸の『ツバキ文具店』を読んだ

小川糸の『ツバキ文具店』を読んだ。2016年に幻冬舎より刊行された長編小説で、小川糸の作品は5年前に読んだ『食堂かたつむり』に続き2冊目だ。以下の概要はAmazonより: 言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。 伝えられなかった大切な人ヘ…

池井戸潤の『金融探偵』を読んだ

池井戸潤の『金融探偵』を読んだ。2004年に徳間書店より刊行されたミステリー連作短編集だ。「銀行はやめたけど」「プラスチックス」「眼」「誰のノート?」「家計簿の謎」「人事を尽くして」「常連客」の7編が収録されている。以下の概要は裏表紙より: 失…

中山七里の『おやすみラフマニノフ』を読んだ

中山七里の『おやすみラフマニノフ』を読んだ。2010年に宝島社より刊行された岬洋介シリーズ第2弾の長編推理小説および音楽小説だ。以下の概要は裏表紙より: 第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに秋の演奏会を控え、プロへの切符をつ…

横山秀夫の『陰の季節』を読んだ

横山秀夫の『陰の季節』を読んだ。1998年に文藝春秋より刊行された短編集で、「陰の季節」「地の声」「黒い線」「鞄」の4編が収録されている。第5回松本清張賞を受賞し、第120回直木三十五賞の候補になった作品だ。 舞台は『64(ロクヨン)』と同じくD県…

長岡弘樹の『傍聞き』を読んだ

長岡弘樹の『傍聞き』を読んだ。「かたえぎき」と読むそうな。2008年に双葉社より刊行された推理小説の短編集だ。「迷走」「傍聞き」「899」「迷い箱」の4編が収録されている。表題作の「傍聞き」は第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した作品だ。 1…

池井戸潤の『七つの会議』を読んだ

池井戸潤の『七つの会議』を読んだ。2012年に日本経済新聞出版社より刊行された連作短編集だ。読んだのは2016年集英社刊行の文庫本だ。また、2013年には東山紀之を主人公にNHKでドラマ化された。以下の概要は裏表紙より: きっかけはパワハラだった!トップ…

住野よるの『また、同じ夢を見ていた』を読んだ

住野よるの『また、同じ夢を見ていた』を読んだ。2016年に双葉社より刊行された長編小説だ。『君の膵臓をたべたい』に続く二作目だ。以下の概要はAmazonより: きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷があ…

吉田修一の『森は知っている』を読んだ

吉田修一の『森は知っている』を読んだ。2015年に幻冬舎より刊行された「鷹野一彦シリーズ」第2弾となる長編産業スパイ小説だ。第1弾は2012年刊行の『太陽は動かない』だがまだ読んでいない。ただ時系列的にはこちらは前景なる話、主人公の鷹野一彦が高校生…

池井戸潤の『銀行総務特命』を読んだ

池井戸潤の『銀行総務特命』を読んだ。2002年に講談社より刊行された銀行を舞台にした連作短編集で、「漏洩」「煉瓦のよう」「官能銀行」「灰の数だけ」「ストーカー」「特命対特命」「遅延稟議」「ペイオフの罠」の8編が収録されている。このうち5編が2014…

越谷オサムの『陽だまりの彼女』を読んだ

越谷オサムの『陽だまりの彼女』を読んだ。2008年に新潮社より刊行された長編恋愛小説だ。100万部を突破しているらしい。2013年には松本潤・上野樹里主演で映画が公開された。その映画が先日(5/6)にテレビで放送されたので、まずは原作を読んでからと思い図…

住野よるの『君の膵臓をたべたい』を読んだ

住野よるの『君の膵臓をたべたい』を読んだ。2015年に双葉社より刊行され、本屋大賞2016で2位を獲得した青春小説だ。以下の概要はAmazonより: ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良…

雫井脩介の『火の粉』を読んだ

雫井脩介の『火の粉』を読んだ。2003年に幻冬舎より刊行された長編サスペンス小説だ。2016年4月よりユースケ・サンタマリア主演の連続ドラマが放送されるにあたり内容を確認したら雫井脩介の作品と知り読んでみた。以下の概要はAmazonより: 累計55万部突破…

重松清の『ロング・ロング・アゴー』を読んだ

重松清の『ロング・ロング・アゴー』を読んだ。2009年に新潮社より『再会』として刊行され、2012年に文庫化で改題された短編集だ。「いいものあげる」「ホラ吹きおじさん」「永遠」「チャーリー」「人生はブラの上を」「再会」の六編が収録されている。「文…

貫井徳郎の『悪党たちは千里を走る』を読んだ

貫井徳郎の『悪党たちは千里を走る』を読んだ。2005年に光文社より刊行された長編ユーモア・ミステリ小説だ。2016年1月からムロツヨシ主演で連続ドラマがTBSで放送されたので原作を読んでから観ようと思いつつ、ようやく今になった。以下は裏表紙より: しょ…

湊かなえの『白ゆき姫殺人事件』を読んだ

湊かなえの『白ゆき姫殺人事件』を読んだ。2012年に集英社より刊行された長編ミステリー小説で、2014年に井上真央主演で映画化がされた。先日テレビでその映画が放送されたので原作を読んでみた。以下の概要は裏表紙より: 化粧品会社の美人社員が黒こげの遺…

中山七里の『さよならドビュッシー』を読んだ

中山七里の『さよならドビュッシー』を読んだ。2010年に宝島社より刊行された、岬洋介シリーズ第一弾で、第8回「『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞を受賞した推理小説だ。東出昌大・黒島結菜によるテレビドラマが先日(3/18)放送されたので原作を読…

よしもとばななの『アルゼンチンババア』を読んだ

よしもとばななの『アルゼンチンババア』を読んだ。2002年にロッキング・オンより刊行された短編小説だ。なんと80ページという本の薄さに驚いた。2007年に公開された映画(鈴木京香・役所広司・堀北真希出演)がテレビで放送されたので原作本を図書館で借り…

東野圭吾の『人魚の眠る家』を読んだ

東野圭吾の『人魚の眠る家』を読んだ。2015年に幻冬舎より刊行された長編小説だ。図書館に予約して4か月、ようやく読むことができた。以下の概要はAmazonより: 娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、…

乾緑郎の『完全なる首長竜の日』を読んだ

乾緑郎の『完全なる首長竜の日』を読んだ。2011年に宝島社より刊行されたSF・ミステリー小説で、第9回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した。2013年には佐藤健・綾瀬はるか主演の映画が公開された。先日放送された映画を観る前に概要を調べたら原作が…

小保方晴子の『あの日』を読んだ

小保方晴子の『あの日』を読んだ。2016年1月28日に講談社より刊行された「STAP細胞騒動」に関連した手記である。「はじめに」および「研究者への夢」「ボストンのポプラ並木」「スフェア細胞」「アニマル カルス」「思いとかけ離れていく研究」「論文著者間…

夏目漱石の『三四郎』を読んだ

夏目漱石の三四郎を読んだ。「1908年(明治41年)、「朝日新聞」に9月1日から12月29日にかけて連載。翌年5月に春陽堂から刊行された。『それから』『門』へと続く前期三部作の一つ」らしい。無料の青空文庫版をAmazonより取得しKindleアプリを使って読んだ。…

立川談春の『赤めだか』を読んだ

立川談春の『赤めだか』を読んだ。2008年に扶桑社より刊行されたエッセイで、第24回講談社エッセイ賞受賞、2015年12月28日にはTBSでドラマ(二宮和也主演)が放送された。そのドラマがとても面白かったので図書館で本書を借りてきた。以下の概要はAmazonより…

森沢明夫の『虹の岬の喫茶店』を読んだ

森沢明夫の『虹の岬の喫茶店』を読んだ。2011年に幻冬舎より刊行された連作短編集で、2014年に吉永小百合主演で『ふしぎな岬の物語』で映画が公開された。1月4日にその映画が放送されたので録画したが、年末年始はいろいろな番組を録画していたのでしばらく…

岩崎夏海の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』を読んだ

岩崎夏海の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』を読んだ。2015年にダイヤモンド社より刊行された長編小説だ。5年前に読んだ通称『もしドラ』の続編にあたる。前作はドラッカーの『マネジメント』が教…

池井戸潤の『下町ロケット2 ガウディ計画』を読んだ

池井戸潤の『下町ロケット2 ガウディ計画』を読んだ。2015年11月に小学館より刊行された長編小説だ。4年前に読んだ『下町ロケット』の続編にあたる。読んだのは発売された単行本ではなく、下記の写真からわかるように朝日新聞の連載だ。10月8日からTBSのテ…

重松清の『みんなのうた』を読んだ

重松清の『みんなのうた』を読んだ。2013年に角川文庫より刊行された長編小説だ。以下の概要は裏表紙より: 東大を目指して上京するも、3浪の末、夢破れて帰郷したレイコさん。傷心の彼女を迎えるのは、個性豊かな森原家の面々と、弟のタカツグが店長をつと…

朝井リョウの『桐島、部活やめるってよ』を読んだ

朝井リョウの『桐島、部活やめるってよ』を読んだ。2010年に集英社より刊行され、第22回小説すばる新人賞を受賞し、2012年には神木隆之介主演で映画化された青春小説だ。以下のあらすじはWikipediaより: 男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が部活を…

綿矢りさの『ウォーク・イン・クローゼット』を読んだ

綿矢りさの『ウォーク・イン・クローゼット』を読んだ。2015年10月に講談社より刊行された小説で、「いなか、の、すとーかー」と「ウォーク・イン・クローゼット」が修理六されている。以下の概要はAmazonより: 28歳OL、彼氏なし。素敵な服で武装して、欲し…

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