上野日記

自分が主人公の小さな物語

夏川草介の『新章 神様のカルテ』を読んだ

夏川草介の『新章 神様のカルテ』を読んだ。2019年2月小学館より刊行された長編小説だ。『神様のカルテ0』から4年、時系列としては最後となる『神様のカルテ3』から7年となる。

f:id:uenoshuichi:20190704195705j:plain:w400

以下の概要はAmazonより:

320万部のベストセラー、大学病院編始動
 信州にある「24時間365日対応」の本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止は、より良い医師となるため信濃大学医学部に入局する。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々も、早二年が過ぎた。矛盾だらけの大学病院という組織にもそれなりに順応しているつもりであったが、29歳の膵癌患者の治療方法をめぐり、局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまう。舞台は、地域医療支援病院から大学病院へ。
 シリーズ320万部のベストセラー4年ぶりの最新作にして、10周年を飾る最高傑作! 内科医・栗原一止を待ち受ける新たな試練!

娘が生まれ、職場は大学病院にかわっていたが、「引きの栗原」は相変わらず健在だった。患者に対するひたむきさも変わらないが、大学病院としての組織には幾ばくかの不満を抱えていたようで、上司との衝突は必至だった。ただ、栗原一止の周りには仲間や友がいて、そして最愛の妻と娘がいた。やっぱり今回も泣けた。ドラマ化・映画化や続編を期待したい。

疑問は、タイトルを何故「新章」にしたのだろう。「3」の次だから「4」でいいのではないか。もしくは、続編はないということだろうか…。それとも「新章2」とかになるのだろうか…。



© 2002-2024 Shuichi Ueno