上野日記

自分が主人公の小さな物語

池井戸潤の『オレたちバブル入行組』を読んだ

池井戸潤の『オレたちバブル入行組』を読んだ。2004年に文藝春秋より刊行された「半沢直樹シリーズ」第1弾の長編小説だ。2011年にシリーズ第2弾の『オレたち花のバブル組』を先に読んでしまい、2013年にはテレビドラマ「半沢直樹」を観てしまったので、読むのを躊躇していたが、ようやく踏ん切りが付いて手に取ってみた。

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以下の概要はAmazonより:

大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。

ようやくシリーズ第1作を読んだ(2作目以降は読了済み)。テレビドラマを観たのは、もう5年も前だったんですね。読んでいてシーンや俳優の顔が浮かんできてとても面白かった。意外と原作に近い内容だと思った。ただ、なかなか「倍返し」が出てこない。後半になって〈オレは基本的に性善説だ。(中略)だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ。〉…。えっ「十倍返し」が先だったの、と驚いた。それにしても、面白かった。

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